パークキャラバン

  • 2017.08.07
  • ファミリーフォトキャラバン

  • 今まで交わらなかったモノどうしを掛け合わせることで、もっと楽しいコンテンツになるかも

    公園×キャンプ、アウトドア×ビジネス。NPO法人ハマのトウダイではこれまで、地域の公園を人工芝やテントなどのキャンプ道具で飾ってアウトドア空間を演出するイベント「パークキャラバン」、仕事の会議を敢えて屋外で行うことで新たなインスピレーションを得る「アウトドアオフィス」などの企画を展開してきました。公共空間や屋上など閑地の景観を変えることで空間の新たな価値を見出し、より多くの人が利用したくなる場所にしようという試みです。

    パブリックとプライベート、仕事と家庭の境界を取り払い、高い次元で融合させる「ワーク・ライフ・インテグレーション」を地でいく活動を行ってきたハマのトウダイが今回、組み合わせたモノは、キャンプと動物園、そしてフォトセッション。7月15〜16日に掛けて開催した「ファミリーフォトキャラバン」です。動物園にテントを張ってキャンプ…それだけでも前代未聞の企画ですが、さらに一眼レフカメラを携えて動物園をまわり、家族ごとのオリジナルフォトアルバムを作るワークショップが盛り込まれています。NPO法人ハマのトウダイが「これまで取り組んできたパークキャラバンの進化版として㈱アマナの共催で企画され、相鉄グループ、㈱ニコン、㈱snowpeakなど多くの企業から協力を得て実現しました。会場となったのは、よこはま動物園ズーラシア。告知は事前に行われ、385組もの応募があった中から抽選で選ばれた14組、約50名の家族に参加いただきました。

    参加者たちはズーラシアの村田園長による動物講座を聞いた後、貸し出されたニコンの最新一眼レフカメラを手に、さっそく動物たちのいるエリアへと出発。生息環境を再現したズーラシアならではの活き活きとした動物たちの姿に、皆さん興奮しながらシャッターを切っています。さらに今回、ズーラシアから特別な許可をいただき、飼育するためのバックヤードの見学もさせてもらいました。ライオンやゾウ、チーターやキリンといった動物たちの息吹が届きそうなシチュエーション。これには子供たちも大興奮だったようです。

    フォトセッションを終えると園内にある「ころころ広場」でキャンプの準備。テントやタープを一面に展開した会場は緑豊かなキャンプ場の様相で、動物園の中にある空間とはとても思えません。夕食はもちろんBBQスタイル。主催者側と参加者の隔てなく、アウトドア談義や動物談義で夜がふけるまで盛り上がりました。

    翌日、参加者自身が撮影した写真と、アマナ所属のプロカメラマンが撮った写真とを掛け合わせて作った、ご家族それぞれのオリジナルフォトブックが完成。参加者たちにプレゼントされました。デジタル全盛の現代ですが、やはり思い出がモノとして手元に残ることの価値は健在です。

    猛暑日が続いた2日間でしたが、参加された方からは、夏の思い出づくりになった、キャンプを始めるきっかけになった、など好評をいただきました。このファミリーフォトキャラバンシリーズは今後、様々な場所で展開予定。このイベントを通して、地域の魅力を引き出す体験価値をデザインしていきたいと考えています。